俺は、温泉旅館の事務室で一休みしていた。この旅館は俺の実家だ。両親は、寄り合いの関係で数日の間、出かけることになってしまった。小さな旅館で働き手二人が抜けると仕事がまわらなくなってしまうため夏休み中の俺が呼び戻されたのだ。「あら〜?もう、息切れしちゃったの?」そこへやってきたのは湯香里さんだ。俺の兄の妻──俺から見れば兄嫁である。今は、この旅館の若女将として働いている。

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